【タイ】インラック・チナワット元首相は5月22日、最高行政裁判所がコメ買い取り制度を巡って100億3000万バーツ(430億円相当)の賠償を同氏に命じたことに対し、自身のフェイスブックに反論を投稿した。タイの一部メディアは「心あるメッセージ」と皮肉った。
投稿は「親愛なる国民の皆さんへ」から始まり、
・今年は(2014年の)クーデターから11年目にあたる
・私は(国に損失をもたらしたという)この事件の被告人ではない
・現場の損失を肩代わりさせられた
・中央行政裁判所がすでに、賠償金の支払い義務はないと判決を下していた
・プアタイ党が打ち出し、内閣が承認し、憲法が実施を義務付けていた政策
・2000万世帯以上の稲作農家を対象に、生計を助けて生活の質を向上させるなど、草の根的な経済活性化を目的としたもの
・農産物が高く売れ、食事に困らず、消費に窮せず、子どもたちを卒業まで学校に通えるよう、貧困と困窮にあえぐ農家への支援だった
・政策実施には多くの部署と担当者が関わり、官僚主義が阻む。損失を与えたのは私ではない
などと書かれていた。
インラック元首相フェイスブックより