【タイ】東部プラーチーンブリー県シーマハーポート郡の工業廃棄物処分場からの浸出水問題を受け、保健省疾病管理局が周辺住民の健康調査を実施した結果、一部住民から基準値を上回るヒ素とスチレンが検出された。同県には複数の工業団地があり、多くの日系メーカーが入居している。
同局はプラーチーンブリー県公衆衛生事務所と連携し、影響が懸念される地域での健康診断と健康監視を強化している。現地病院の医療チームと産業医学の専門家が移動診療を実施し、皮膚のかゆみや発赤などの症状を訴えた住民116人を対象に診察や健康指導を行った。
116人のうち45人が移動診療による健康診断を受診。検査ではヒ素、スチレン、カドミウム、トルエン、ベンゼンを調べ、ヒ素は65人中2人、スチレンは74人中2人で基準値を上回った。初期調査では、受診者の82%で症状の改善または正常化が確認された。症状が続く住民は病院で治療を受けており、受診しなかった住民についても追跡調査を行った結果、多くで症状の改善がみられたという。
疾病管理局は今後も健康監視を継続し、追加検査や治療が必要な住民への対応を進める。また、長期的な環境汚染対策として、県公衆衛生事務所と協力し、環境・産業由来の健康被害を監視する体制の強化を図る。
住民に対しては、局は住民に対し、工業廃棄物処分場から流出した水や汚染の恐れがある堆積物、化学物質を含む可能性がある自然水域との接触を避けるよう呼びかけている。かゆみ、発赤、皮膚刺激、呼吸器症状などの異常がある場合は速やかに医療機関を受診するよう求めた。
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写真:プラーチーンブリー県広報局フェイスブックより




























