【タイ】タイ警察中央捜査局(CIB)は11月1日、許可を受けずに決済サービス、外貨両替、国際送金サービスを提供していた疑いで、バンコク都バーンケーン区のタオバオ(タイランド)社のタイ人取締役の男(38)を逮捕した。無許可で規制対象の決済サービスを運営したほか、許可を受けずに外貨両替業務や国際送金業務を行った疑いが持たれている。
捜査はタイ中央銀行(BOT)からの情報提供を受けて開始された。同社が運営していたとされるウェブサイト「Fupay」と「Taobao Thailand」が、必要な許可を取得しないまま決済サービスや人民元などの外貨両替サービスを提供しているとの疑いが持たれていた。
警察によると、利用者は会員登録後に電子ウォレットを開設し、資金の入出金や残高管理が可能だった。ウォレット内の資金は、中国の電子決済サービス「Alipay(アリペイ)」への送金や、中国のECサイト「Taobao(淘宝網)」「1688」「Tmall(天猫)」での商品購入に利用できた。
こうしたサービスがタイ中銀の監督下にある決済サービス、外貨両替業務、国際送金業務に該当すると判断。CIB経済犯罪対策課(ECD)が同社事務所を家宅捜索し、ノートパソコン4台、携帯電話5台、書類1冊を押収した。
関連する銀行口座5口座を調べた結果、過去1年間の取引額は計1億7000万バーツ(8億円相当)超に上ったという。さらに、オンライン詐欺対策センター(ACSC)の情報から、人民元の両替や決済に利用されていた口座2口座について、サイバー犯罪に使用された口座との27万バーツ超の関連も確認された。
摘発されたタオバオ(タイランド)社は2022年設立。登記上の事業内容は貨物輸送取次業や通関代行業だが、中国ECサイト向けの商品購入代行や決済仲介サービスを展開していた。同社は中国ECを利用するタイの輸入業者や個人事業者の間では一定の知名度があった。
写真:中央捜査局(CIB)




























