首相府がバンコクの遊園地を視察 安全基準強化へ

【タイ】スパマート・イサラパクディ首相府相は6月11日、バンコク都内の「サイアム・アメージング・パーク」を視察し、遊園地エリアの遊具やウォーターパークの安全基準を確認した。子どもや若者が多く利用する施設での事故防止を目的に、関係機関と合同で現場を見て回った。

 同相は運営者に対し、建物の構造、電気設備、火災防止装置、避難経路などの年次点検を指示し、遊具は認可を受けた技術者による検査結果を地方当局に提出するよう求めた。ウォーターパーク・エリアでは、水質管理や濾過(ろか)・浄化システムを公衆衛生法に基づいて維持する必要があると強調。「安全は事業者の利益より優先される。基準を怠り利用者に危険が及ぶ場合は法的措置を取る」と述べた。

 消費者保護局(OCPB)によると、サイアム・アメージング・パークに関する苦情が過去3年間で141件寄せられ、121件が解決済み、20件が審査中となっている。苦情内容は、「遊具の安全性」「不当な料金設定」「誇大広告」「水質問題」などが中心で、首相府はこれを受けて「法令遵守」「迅速な救済」「予防対策」の三本柱で消費者保護を強化する方針を示した。

 OCPBは今後、関連機関と連携して検査を拡充し、販売される遊具や設備に対しても表示義務を徹底させる。運営者には、利用者の年齢・身長・健康上の注意事項などを明示し、遊具ごとに監視員を配置するほか、ウォーターパークには常時救助員を置くことを義務づける。基準を満たさない設備が見つかった場合、即時営業停止とする。

 利用者を不当に扱う行為にも警告を発した。外部からの飲食物の持ち込み禁止、遊具の一部休止にもかかわらず全額料金を徴収する行為、誇大広告、オンライン割引券の不明確な条件提示、追加料金の事前の未告知などを対象とする。運営者には明快な料金、レンタル費用、利用条件を明示するよう指導した。

 スパマート首相府相は、「事故に関して一切責任を負わないとする掲示や契約条件は不当条項にあたり、法的効力を持たない。事業者の過失による損害が発生した場合、利用者は賠償請求が可能」と明言。「政府は国民の生命と財産の安全を決して軽視しない。今回の視察は、事業者に安全・透明性・責任を徹底させるための警鐘」と述べた。

 不当な扱いを受けた場合や危険な遊具を発見した場合の苦情・通報は、OCPBホットライン「1166」、OCPB Connectアプリなどへの連絡が可能。

スパマート首相府相 写真:タイ首相府

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