同胞をカンボジアに売り渡し、暴行・監禁強要 タイ人夫婦逮捕

【タイ】タイ警察人身取引対策課(ATPD)は5月24日、タイ人をカンボジアの詐欺組織に送り込み、強制労働させていたとし、タイ夫婦(28、29)を北部チェンマイ県チェンダーオ郡の山中で逮捕したと発表した。

 被害者のうち2人は2025年4月、夫婦から「カンボジアでSNS管理の仕事がある」と誘われて渡航したものの、到着後すぐに拘束され、偽のShopifyプラットフォームを使ったオンライン投資詐欺を強要された。ノルマを達成できない場合、電気ショック棒で殴打されるなどの暴行や監禁を受けたという。重病を訴えて帰国を願い出たところ、組織の中国人幹部から1人50万バーツ(250万円相当)を要求され、交渉の末に1人12万バーツ、計24万バーツを払って解放された。帰国後の警察の聴取で、「タイ人の仲間が重傷を負い、放置され死亡したのを見た」と証言しているという。

 被害届を受けた警察が捜査を開始し、詐欺に関与した中国人・タイ人計10人の逮捕状を取得。多くが国外に逃亡していたが、23日に夫婦を逮捕した。

 夫婦は資金の入出金管理やタイ人の勧誘役を担っていたとみられる。東部サケーオ県に潜伏した後、逮捕されたチェンマイ県に逃走した。逮捕時、タイ人を勧誘するチャットの記録や自らの渡航記録が発見された。

 取り調べで夫婦は渡航を認めているが、「仕事だった」と説明。暴行や身代金要求があったことも認識しているが、自分たちとは無関係と主張しているという。

写真:POLICE News Varieties

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