バンコク都が犬猫のマイクロチップ登録を無料で推進 条例施行を前に飼い主の責任を呼びかけ

【タイ】バンコク都庁(BMA)は1月24日、クローントゥーイ区内のベーンチャキティ公園内ドッグパーク(ドッグラン)で、犬や猫を対象とした移動動物診療サービスを実施した。タウィダー・カモンウェート副都知事が現地を視察し、飼い主に対して適正な飼育と登録の重要性を訴えた。

 「飼い主の責任ある行動が持続的な愛情につながる」との考えのもと、BMAが継続して進めているもの。会場では、狂犬病ワクチンの接種、犬猫へのマイクロチップ装着と登録手続きのほか、2024年に制定された「動物の飼育および放し飼いの管理に関するバンコク都条例」の周知が行われた。

 同条例は施行時期が1年延期され、2027年1月10日から適用される予定だが、都は施行を待たずに飼い主に早期の登録を呼びかけている。これに合わせ、無料サービスの体制も拡充。都立動物病院の登録窓口を8カ所から10カ所に増設し、ディンデーン区とバーンケーン区の施設の受け入れ能力を強化。さらに、全50区を対象に、住宅地や集合住宅、商業施設などへ出向く移動サービスを展開している。

 また、30頭以上のペットが飼育されている場所については、区役所と連携して情報を集約し、動物衛生当局が現地で登録や処置を行う体制を整えた。賃貸住宅で求められる貸主の同意書など、実務上の障害となっている点についても、条例の見直しを検討している。

 タウィダー副都知事はマイクロチップ装着の意義について、「単なる法令順守ではなく、ペットにデジタル上の身元を与え、飼い主に安心をもたらすもの」と説明。迷子になった際に迅速な身元確認が可能になるほか、正式な飼い主証明としてペット登録証が発行される点を挙げた。装着は獣医師が清潔な器具を用いて行い、処置後のケアについても指導しているという。24日は、海外で装着されたマイクロチップを持つ犬の飼い主とも意見を交わし、国外仕様のチップでも読み取りと登録が可能であることを確認した。

 BMAは、ペットの登録は法律を守るためだけでなく、社会全体への責任を示す行動だとして、人と動物が共に安心して暮らせる都市づくりへの協力を呼びかけている。

写真:バンコク都庁(BMA)

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