タイ各地の洪水被害、17県に拡大 死者12人、国民34万人超に影響 今後はチャオプラヤー川沿いも

【タイ】 タイ内務省災害防止対策局(DDPM)の発表によると、大雨による洪水被害が全国で拡大し、10月4日時点で計17県のおよそ34万1000人、10万235世帯が影響を与けている。これまでの死者は12人に上る。

 被害が大きいのは北部ウッタラディット、ピッサヌローク、ペッチャブーン、スコータイ、ピジット、中部ナコーン・サワン、ウタイターニー、チャイナート、シンブリー、アーントーン、スパンブリー、アユッタヤー(アユタヤ)、パトゥムターニー、ナコーン・パトム、チャチュンサオ、東北部チャイヤプーム、南部サトゥーンの各県。DDPMは、各地で引き続き洪水の危険があるとして警戒を呼びかけている。

 DDPMはまた、中部チャイナート県のチャオプラヤー・ダムの放流量増加に伴い、チャオプラヤー川流域の各県の一部に洪水警報を発した。同ダムは放流量を毎秒2700立方メートルまで段階的に引き上げる計画で、4日正午にはすでに、同2500立方メートルに設定された。対象地域では直接的な冠水・浸水の恐れがあるとして、注意を呼びかけている。

警戒地域として指定されたのは、チャイナート、ウタイターニー、シンブリー、アーントーン、アユタヤ、パトゥムターニー、ノンタブリーの各県の一部。

 

北部ピッサヌローク市内のナーン川に架かる橋と川沿い

北部スコータイ市内の主要道路
写真:いずれもレスキュー隊「1677(ร่วมด้วยช่วยกัน)」フェイスブックより

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