台風20号「ブアローイ」がラオスで熱帯低気圧に タイでも北部で大雨被害

【タイ】台風20号「ブアローイ」は9月29日にベトナム北部に上陸後、ラオスに入り熱帯低気圧に変わったが、タイ各地にも大雨をもたらしている。山間部で鉄砲水、低地で洪水が発生し、タイ気象庁は国民に対して厳重な警戒を呼びかけている。アンダマン海の北側では波の高さが3メートルを超える見込み。

 タイ国内では29日夜から30日午前にかけ、北部チェンマイ県オームコーイ郡でメートゥン川やメートーム川の水位が上昇して橋が冠水した。郡当局が道路を封鎖し、下流域に警戒を呼びかけた。

 ピッサヌローク県チャートラカーン郡では総雨量が200ミリを超え、複数の村が冠水した。腰の高さまで水が達し、各地で避難指示が出されたほか、道路では電柱が倒れて通行不能となった。

 ウッタラディット県トーンセーンカン郡でも道路が冠水し、小型車が通行できない状況となっている。さらに、ペッチャブーン県ロムカオ郡内の国道2216号線沿いで、パーサック川にかかる橋が冠水して通行止めとなった。

 東北部でも洪水被害が発生。スリン県サンカ郡の国道24号線などが冠水し、小型車の通行が不可となった。地元警察が迂回路を案内している。

チャンマイ県オームコーイ郡

ピッサヌローク県チャートラカーン郡

ウッタラディット県トーンセーンカン郡

ペッチャブーン県ロムカオ郡スリン県サンカ郡

 

 

関連記事

ページ上部へ戻る