【タイ】タイ警察天然資源環境犯罪対策課(NRECD)が7月30日、タイ中部から南部にかけての森林保護区で密猟を続けていたタイ人の親子(父60、息子28)を逮捕した。違法伐採の取り締まりで国立公園当局者と共に森林に入っていったところ、怪しい小屋と挙動不審な親子を発見したという。
親子が密猟を続けていた場所は、中部プラジュアップ・キーリーカンと南部チュムポーンの県境に広がるクローン・カミウ森林保護区。小屋からは不法所持のベルギー製散弾銃2丁、タイ製のペレット銃(空気銃)3丁およびキャップ銃(火薬銃)2丁、散弾実包、22口径実弾、獣や鳥用の罠、捕獲用ロープ、電動ノコ、チェーンソーなど、狩猟と解体用の道具が大量に見つかった。また、ジャワセンザンコウの鱗(うろこ)500グラム、クマの毛皮2枚、解体後の動物の死骸などもあり、いずれも押収された。
親子は、森林保護区への未許可の立ち入り、密猟、武器・模造武器・爆発物・危険物の不法所持などの容疑で起訴される見込み。2人は容疑を認めているという。
写真:POLICE News Varieties