【タイ】3月28日の地震で発生したバンコク都心部のビル倒壊事故の現場で、4月11日午前6時頃、生存者のスマホらしき光が確認された。救助隊員が点滅させるよう声をかけると、それに反応したもよう。
救助活動は難航しているが、レスキュースキャンなどで人体が存在し得る場所を特定し、空洞を造りながら内部に進むという作業を、粘り強く続けているという。今回、救助隊員が空洞を進んでいると、がれきの中からアンドロイドの起動音がかすかに聞こえ、マイクロカメラで中を探ったところ白い光が確認された。
その光源に対して動かすよう声をかけても反応はなかったが、点滅させられるかと問いかけたところ、光の入り切りがあったという。付近ではレスキュースキャンが2体の人体を特定しているが、生存の可否について救助隊員は明言を避けている。
現場では4月2日にも生存者が確認され、チャチャート・シッティパン・バンコク都知事が自ら記者団に発表。「救出に努力している」と話したが、その後の報告はない。
救助状況は11日午後4時時点で、死者27人、行方不明者(生き埋め)67人。救出成功は依然として9人のままとなっている。
写真:Fire & Rescue Thailand