【タイ・カンボジア】カンボジア国内の特殊詐欺などの犯罪拠点で身柄を拘束されたタイ人119人が3月1日、同国から強制送還されてタイ東部サケーオ県アランヤプラテート郡の国境通過地点から入国した。119人はただちにタイ地元警察の事情聴取を受けたもよう。
タイ人119人(男性61人、女性58人)は、カンボジア警察が実施した2月22、23日の(アランヤプラテート郡と国境を接する)同国ポイペトでの犯罪拠点2カ所の捜索で見つかった。タイ人が拉致されて犯罪を強いられているというタイ国内の報道とは逆に、カンボジアメディアは「タイ人は自らの意思で犯罪に関わっていた」というカンボジア警察の発表を報じている。タイ警察が事実関係を調べているが、前日2月28日にはペートーンターン・チナワット首相がアランヤプラテートまで赴き、国境検問所前で「タイ人被害者を救出する」と明言していた。
カンボジア警察は当初、タイ人が230人いると発表していたが、ラオス人とミャンマー人が紛れ込んでいたとされ、実際には119人だった。プームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼国防相は、119人の帰国を確認したと述べたが、自発的な犯罪関与だったかについては触れていない。
タイでは2月24日、ポイペトで犯罪を強制されそうになったタイ人男女2人が自力で脱出し、タイ警察に保護されたというニュースが流れていた。
写真:カンボジア警察フェイスブックより