【タイ】タイ首相府および内務省が2月12日、銃器所持許可証の発行を一時停止する命令書を発行した。13日に官報に告示され、14日に有効となる。
同命令書は治安維持を目的としたもので、ペートーンターン・チナワット首相とアヌティン・チャーンウィーラクーン副首相兼内相が署名した。今後1年間、内務省から銃器所持許可証が発行されなくなる。
タイでは銃の所持が認められており、銃砲店が多く存在する。一般的な有料の射撃場のほか、民間人が自分の銃を持ち込んで射撃することができる軍や警察の施設もある。
一方、所持許可証を得ていない不法所持の銃、1枚の所持許可証を使い回して複数購入した銃、ほか密造銃などが氾濫しており、犯罪ではたいてい追跡が困難な不法所持の銃が使用される。今回の命令がどの程度の効果を発揮するかは未知。