【タイ】タイ警察は11月18日、詐欺目的の電話とメッセージ送信を繰り返していた犯罪組織の拠点を捜索、容疑者を逮捕したと発表した。一連の事件で裁判所が発行した逮捕状は24状で、15状がタイ人、9状が外国人だった。
この組織は、主に中国人を役員として3社の企業を立ち上げ、バンコク首都圏を示す「02」で始まる1万1000以上の固定電話番号を使い、これまでに7億3000万回以上の電話をかけていた。固定電話番号は携帯電話網に接続されていたという。組織が拠点として使用していた部屋には、3日間で100万通を送ったと思われるSMS送信機も置かれていた。詐欺や資金洗浄が目的とみられ、警察はマネーミュール口座も発見している。
逮捕状が出ているのはタイ人15人、中国人とラオス人が各3人、シンガポール人、マレーシア人、ミャンマー人が各1人。警察はこれまでにタイ人9人とミャンマー人1人を逮捕した。中国人の1人は2023年8月に出国して以降タイに戻っておらず、国際手配のために国際刑事警察機構(インターポール)の協力を仰ぐとしている。
警察幹部の1人は、「タイ人が共謀していた外国人犯罪組織の摘発は初めて」と語ったという。
写真:POLICE News Varietiesホームページより