国境情報でまたもやデマ カンボジア兵侵入の情報をタイ陸軍が全面否定

【タイ】タイ陸軍は12月1日、カンボジア兵が東北部ブリーラム県に侵入したというSNS上の投稿について、「事実無根」として公式に否定した。虚偽情報が拡散されたとして、法的措置を取るとしている。

 デマ投稿は、カンボジア兵がバーンクルアット郡のインシー断崖に姿を現してタイ領土に侵入したという内容で、11月30日夜にフェイスブック上で拡散された。現地住民に混乱と不安を招き、タイ警察の国境警備隊が12月1日午前10時に現地を調査。さらに衛星画像や空撮を用いた確認も行い、カンボジア軍による新たな基地建設や地形改変など、侵入を示す証拠は一切ないと判断した。

 インシー断崖にはかつて、国境警備隊の拠点が置かれていたが、1990年に閉鎖。現在は森林に覆われて古い道路跡が放置されているのみで、軍事的な動きは確認されていない。陸軍第2軍管区は、「タイの主権を侵害する事実も、周辺住民に危害を及ぼす兆候もない」と強調した。

 陸軍と警察は虚偽情報の発信源を特定する調査を開始。コンピュータ犯罪法に基づく投稿者への法的措置を行う。国境警備に関する情報は、「根拠のないSNSではなく公式発表を参照するよう」呼びかけた。

写真:タイ陸軍第2軍管区フェイスブックより

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