バンコク・エアポートレイルリンク運行、民間側が契約延長で条件提示 3空港高速鉄道への影響懸念

【タイ】スワンナプーム空港とバンコク都心部を結ぶエアポートレイルリンク(ARL)の運行を担うCPグループ主導の民間事業者アジア・エラ・ワン社は9月9日、国鉄(SRT)からの度重なる契約延長の要請に対し、10月1日から2027年1月31日までの4カ月間、月額6000万バーツ(3億円相当)の支払いを条件に継続運行を受け入れる提案を示した。現在の運行契約は9月30日に終了、国鉄理事会は10日にも審議に入る。

 アジア・エラ・ワンは、ARL運行契約の暫定延長が、そもそもの問題の根源となっているスワンナプーム、ドーンムアン、ウタパオの3空港を結ぶ高速鉄道計画の事業契約に影響しないことを明確にするよう求めているもよう。政府が「アジア・エラ・ワンに3空港高速鉄道の契約を破棄する権利はない」との政府の主張に真っ向から反論。同事業に関連した訴訟、裁判所への暫定措置申し立て、保証条項に基づく請求などが行われた場合、30日前の書面通知を条件にARLの暫定運行を終了できるとした。

 国鉄は8日、「国鉄は運行の引き継ぎ後、月額3000万バーツの赤字を抱える」という見通しを明らかにしていた。国鉄(SRT)の子会社SRTET(SRTエレクトリファイド・トレイン)も8月20日、「9月1日までに雇用条件、運行条件、報酬体系が明確化されれば、契約終了直後から運行を引き継ぐことが可能」と発言していたが、いずれも見通しが甘かったとされる。
●タイ運輸相「エアポートレイルリンクは10月以降も運行」 現契約の暫定延長目指す
●タイ中高速鉄道の工事進捗率わずか56% 3空港接続線との共有構造は未決定のまま
●契約打ち切り懸念のタイ3空港の高速鉄道計画、政府が「契約どおりの履行」求める

ARLマッカサン駅 写真:newsclip

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