タイ運輸相「エアポートレイルリンクは10月以降も運行」 現契約の暫定延長目指す

【タイ】ピパット・ラチャキットプラカーン副首相兼運輸相は9月8日、スワンナプーム空港とバンコク都心部を結ぶエアポートレイルリンク(ARL)について、「現行の運行契約が終了した後の10月1日以降も運行は継続される」と明言した。新たな運行主体への移行期間中に追加費用や損失が生じても、運行を止めることなく乗客への影響を回避する。

 運輸省は国鉄(SRT)に対し、現在運営を担っているCPグループ主導の民間事業者アジア・エラ・ワン社と交渉し、2〜4カ月間の暫定的な運行延長を求めるよう指示した。延長期間内に引き継ぎ準備を進める。ただ、アジア・エラ・ワンは以前より契約延長の受け入れを拒否しており、これまでの協議でも成果は伝えられていない。

 国鉄は運行の引き継ぎ後、月額3000万バーツ(1億5000万円相当)の赤字を抱える見通し。駅構内の空きスペースを商業利用に転換し、民間事業者に貸し出すことで収入を補う計画を示している。国鉄(SRT)の子会社SRTET(SRTエレクトリファイド・トレイン)は8月20日、「9月1日までに雇用条件、運行条件、報酬体系が明確化されれば、契約終了直後から運行を引き継ぐことが可能」と発言していたが、見通しが甘かったもよう。

 ほか、ARLが車両不足に直面していることも伝えられる。車輪の摩耗が確認され、通常9編成が必要なところ、現在は4編成のみの運行にとどまっているという。点検を終えた車両の一部は即日運行に復帰でき、数日以内にさらに数編成を戻す予定で、まずは5〜6編成の運行確保を目標としている。

●タイ国鉄子会社、エアポートレイルリンク契約終了の備え 3空港接続の高速鉄道計画の一環で
●バンコク・エアポートレイルリンク運行契約、国鉄の1年延長要請を民間側が拒否

エアポートレイルリンク・ラートクラバン駅 写真:newsclip

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