タイ国鉄子会社、エアポートレイルリンク契約終了の備え 3空港接続の高速鉄道計画の一環で

【タイ】国鉄(SRT)の子会社SRTET(SRTエレクトリファイド・トレイン)は、CPグループ主導の民間事業者アジア・エラ・ワン社によるエアポートレイルリンク(ARL)の運行契約が9月30日に終了する可能性に備え、引き継ぎ計画を進めている。スワンナプーム、ドーンムアン、ウタパオの3空港を結ぶ高速鉄道事業の官民連携契約について、修正または終了が検討されており、空港連絡鉄道の運行もその一部に含まれる。

 SRTETは、「運行引き継ぎ自体は問題ないものの、人員確保や事務手続きに1カ月は要する」と説明。9月1日までに雇用条件、運行条件、報酬体系が明確化されれば、契約終了直後から運行を引き継ぐことが可能だとしている。最も迅速な方法は、アジア・エラ・ワンの従業員をSRTETに移籍させることだという。運行には300人の人員が必要と見積もられている。アジア・エラ・ワンは2021年10月25日以降、運行管理が担っていた。

 収入は国鉄に直接納付する形となり、新会社は設立しない方針。契約内容、業務範囲、受け取る手数料については国鉄からの詳細待ちだという。準備期間内に判断が間に合わない場合、アジア・エラ・ワンを短期契約で暫定的に継続させる可能性もある。

 車両や設備の状態確認も必要で、引き継ぎ後は運行を維持しながら緊急修繕や定期整備を進める。必要に応じて開発元のドイツ・シーメンスの支援を受ける案も検討されている。

 高速鉄道契約については、東部経済回廊政策委員会(EECPC)が現在、「契約を修正する案」と「修正が不可能な場合に契約を終了する案」の二つを審議している。アジア・エラ・ワンは、契約修正がなければ事業継続は困難だとしている。

●3空港を結ぶ高速鉄道計画、タイ政府が「契約終了決定」否定 複数案の提出へ
●契約打ち切り懸念のタイ3空港の高速鉄道計画、政府が「契約どおりの履行」求める
●タイ3空港連結高速鉄道、2032年開業へ 政府に新たな閣議承認を要請

エアポートレイルリンク・ラートクラバン駅 写真:newsclip

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