【タイ】スラサック・パンチャルンウォーラクン観光スポーツ相は、観光市場の構造変化と収益性の低下が進む中、ホテル産業が持続的に成長するためには収益向上と効率化が不可欠だと指摘した。こうした課題に対応するため、ビッグデータやAIを活用した収益管理による「Earn More」、自動化による業務効率化の「Work Smarter」、エネルギーや食品廃棄削減による「Cost Less」を柱とする「Hotel Economics」への転換を呼びかけた。
2025年の外国人入国者数はおよそ3300万人、観光収益は2兆7000億バーツ(13兆円相当)だった。タイの観光業は中国市場の減速やインド・ロシア市場の拡大など市場構造が変化。ホテル数はコロナ禍以前から30%増加し、客室稼働率は平均71%と高いものの、客室単価や客室収益は3%ほど下落しており、満室でも利益は最大化されていない状況にある。
スラサック観光スポーツ相はこうした状況を踏まえ、「利益管理と顧客獲得コストの最適化を重視し、技術とデータを経営に組み込むことが国際市場で競争力を維持する鍵になる」と強調。ホテルが「Earn More、Work Smarter、Cost Less、Compete Better」を実現することが、観光産業全体の競争力向上とタイ経済の持続的成長につながるとした。
同提案は、キングモンクット工科大学ラートクラバン校(KMITL)で9月2日に開催されたホテル産業向け経済フォーラム「Hotel Economic Forum 2026」での特別講演で示された。スラサック観光スポーツ相は、「今回のフォーラムが官民・学術機関・業界団体の連携を促し、ホテル産業の変化対応と成長を後押しする契機になる」との期待を示した。



























