東京ガス系TGES、タイで蓄電池と太陽光の実証事業

【タイ】東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)は、タイで大規模蓄電池(BESS)と太陽光発電(PV)を組み合わせた電力供給の実証事業を開始する。経済産業省が拠出する「グローバルサウス未来志向型共創事業(ASEAN大型実証)」に応募し、採択されたことがきっかけとなった。

 事業では、電力需要の大きい複数工場の敷地内に、合計約20MWhの蓄電池と約20MWの太陽光設備を設置し、TGESが国内で実績を持つ電力供給技術を用いたオンサイトPPA(長期契約による構内発電供給)の有効性を検証する。同社がこの技術を海外で実証するのは初めて。

 太陽光の余剰電力を蓄電池に充電し、夜間や需要ピーク時に放電することで、再生可能エネルギーの利用率向上、CO₂排出削減、電力系統の安定化を図る。タイでは太陽光の普及が進む一方、余剰電力の処理や系統安定化が課題となっており、産業用蓄電池の導入効果が注目されている。

 実証は総額約37億円規模で、政府補助により初期投資負担を抑えつつ、高温多湿の環境での設備性能や運用条件、系統への効果などを詳細に検証する。得られたデータをもとにコスト低減や事業モデルの確立を進め、タイでの産業向けBESS・PVによるPPA事業の本格展開につなげる狙い。

 TGESは、国内外で培った知見を活用し、企業の脱炭素化や事業運営の効率化に資するソリューション提供を進める方針で、今回の実証を通じてタイでの事業基盤強化を目指す。

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