タイ政府が国民に「資金調達環境の改善」など強調 ムーディーズの格付け見通し改善で

【タイ】ラッチャダー・タナーディレーク政府報道官は国民に対し、米格付け会社ムーディーズがタイの信用格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げ、格付け(Baa1)を維持したことについて、「タイ経済のリスクバランスが改善し、政府の経済政策への信頼が示された」と説明した。

 見通し改善によって期待されるのはまず、国家と民間企業の資金調達コストの低下。リスク評価が下がることで、インフラ整備や経済活動に必要な資金をより効率的に調達できるようになるとしている。

 また、金融機関の信認向上を通じて、企業の事業拡大や投資が促され、競争力強化につながると見込む。特に中小企業が適正な金利で資金にアクセスしやすくなるほか、大口投資家の資金流入を維持する効果も期待され、タイの金融市場の安定に寄与するとしている。

 さらに、企業活動の活発化に伴う雇用増加を通じ、国民に直接的な利益が及ぶとも説明。投資拡大が新たな雇用を生み、所得向上や生活水準の改善につながるとの見方を示した。

 ラッチャダー報道官は、政府は財政規律を維持しながら慎重に経済政策を進め、国際環境を国民の利益につなげていくと強調。政府が検討している緊急借り入れに関しては、海外金融機関や格付け会社も必要性を理解していると述べた。

ムーディーズがタイの信用見通しを「安定的」に引き上げ FDI信頼度指数で世界25位以内に復帰
タイ政府が2.5兆円の緊急借入を検討 首相が財務規律と法的手続きの精査を指示

ラッチャダー政府報道官 写真:タイ首相府

関連記事

トピック

ページ上部へ戻る