【タイ】毛髪、美容、医療分野で事業を展開する株式会社アデランス(本社:東京都)は、タイのがん患者を対象にウィッグを寄贈した。国立がんセンターと県立ブリーラム病院に計100枚を届け、患者の外見ケアを支援する。
同社は2012年から毎年寄贈を続けてきたが、コロナ禍で2019年を最後に中断。今回が6年ぶりの再開となる。今年は8月に国立がんセンターに50枚、11月に県立ブリーラム病院に50枚を寄贈し、両病院でそれぞれ式典が行われた。ブリーラム病院では患者が選んだウィッグを同社スタッフが調整し、手入れや装着方法を指導した。
アデランスがタイで寄贈を始めた背景には、1986年から同国にウィッグ工場を持つことがある。抗がん剤や放射線治療による脱毛に悩む患者の支えになるべく活動を開始。ブリーラム病院では2024年の新規がん患者がおよそ3000人に上り、外見ケアの需要は高い。
寄贈されたウィッグは近隣の関連病院でも活用される予定で、医療現場からは再開を歓迎する声が寄せられているという。アデランスは今後もCSR活動の一環として寄贈を続ける方針。





















