【タイ】タイ工業連盟(FTI)自動車部会の発表によると、5月の自動車生産台数は前年同月比17.94%減の11万4214台となった。中東情勢の悪化で輸出向け生産が大きく落ち込んだ。乗用車の生産は前年同月比12.43%減の4万7407台で、内燃(ICE)車の減少が響いた。ピックアップトラックも同22.68%減の6万5314台にとどまった。
国内向け生産としては、前年同月比12.78%増の5万8520台で、FTIは「国内向けが初めて輸出向けを上回った」としている。1トンピックアップトラックは同47.30%増の2万3281台と好調だったが、乗用車の国内向け生産は同4.96%減の3万3746台だった。
輸出向け生産は前年同月比36.20%減の5万5694台。うち乗用車は同4.96%減の1万3661台。1トンピックアップトラックは同38.79%減の4万2033台だった。中東向け輸出は同66.14%減と急減し、オーストラリア・オセアニア向けも同37.18%減となった。スワット・スパカーンデーチャークンFTI副会長は、「中東情勢の緊迫化で主要市場の需要が急減し、輸出向け生産の回復には時間がかかる」と懸念を示した。
5月の国内新車販売台数は前年同月比10.60%増の5万7765台で、電気自動車(EV)の販売が大きく伸びた。乗用車とSUVは同15.04%増の4万907台で、全体の70.82%を占めた。バッテリー式(BEV)は同61.19%増の1万8034台、ハイブリッド車(HEV)は同28.82%増の1万2702台、プラグインハイブリッド(PHEV)は同123.82%増の1663台、レンジエクステンダーEV(REEV)は同100%増の73台だった。
ピックアップトラックの国内販売は前年同月比0.21%増の1万1171台で、金融機関の融資審査が依然として厳しく購買力の弱さが続いている。ピックアップ・パッセンジャー・ビークル(PPV)は同2.10%増の3164台、トラック(5~10トン)は同26.99%増の1496台だった。
完成車の輸出台数は前年同月比26.69%減の5万9434台で、中東向けの急減が全体を押し下げた。スワット副会長は、「国内経済の低成長と購買力の弱さに加え、部品メーカーの値上げ要請が続けば、自動車市場の下押し圧力となる」と述べ、先行きに警戒感を示している。























