タイ政府、アマタ大学計画の承認を正式撤回 台湾大との共同教育事業が未実施のまま終了

【タイ】政府は6月16日の閣議で、2018年に承認した「アマタ大学(Amata University)」による台湾・国立台湾大学(NTU)の教育プログラム実施計画を取り消すことを決めた。パッダーラット・トーンサルアイコーン政府副報道官によると、計画された授業は一度も開講されず、進捗報告も提出されなかった。

 アマタ大学は、工業団地開発大手「アマタ・コーポレーション」による発案で、国立台湾大学の工学系修士課程「Intelligent Manufacturing System」をタイ国内で開講する計画として承認されていた。国際的な教育協力の促進と、先端産業分野の人材育成を目的としていたが、監督機関である「高等教育機関誘致委員会」が複数回にわたり状況を確認したものの、大学側は授業開始に向けた準備を進めず、理由説明も行わなかった。

 同委員会は、計画が実施されないまま承認状態を維持すると、高等教育の監督や制度運用に混乱を招くとし、承認の取り消しを提案。政府はこれを受け、計画の事実関係に合わせて政策上の位置付けを整理した。

 パッダーラット副報道官は、授業が一度も実施されていないため学生への影響はなく、実務上の支障は生じないと説明している。

パッダーラット政府副報道官 写真:タイ首相府

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