タイ国家安全保障会議、タイ・カンボジア間の「MOU44」破棄を決定 海洋境界の問題停滞

【タイ】タイ国家安全保障会議(NSC)が、タイとカンボジアが2001年(仏歴2544年)に締結した海底資源の共同開発に関する覚書(通称MOU44)の破棄を決定した。アヌティン・チャーンウィーラクーン首相が4月9日に国会で示した政策方針に沿った措置。

 MOU44は両国の海底資源を共同で管理するための協議枠組みとして締結されたが、この25年間で協議は5回しか行われず、双方に利益をもたらす合意には至らなかった。むしろ海洋境界をめぐる対立を生み、共同開発の進展を妨げてきたと指摘されている。

 NSCは、覚書の破棄によって現行の協議枠組みをいったん終了させ、カンボジア側が引き続き共同開発に関心を示す場合には、新たな枠組みを構築する余地を残す方針を示した。過去のような境界紛争を招かない形で、実現可能な協議体制を再設計する必要があるとしている。

 MOU44締結後の25年間にわたり、両国間で断続的に発生した緊張関係が協議停滞の一因になったとも説明。海底資源の共同開発を進めるには、まずは海洋境界の確定が不可欠であり、そのうえで双方が誠実かつ公平な協力関係を築く必要があるとした。

 覚書破棄の決定は閣議に提出され、正式な承認を得たうえで外務省が手続きを進める。

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画像:FC Anutinフェイスブックより

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