【タイ】スリヤ・ジュンルンルアンキット農業協同組合相は、国内農業で深刻化する肥料不足に対応するため、ロシアから化学肥料を最大200万トン輸入する方針を明らかにした。中東情勢の緊張を背景に各国が輸出を控えて備蓄を進めており、タイでも確保が難しくなっている。
次の作付け期が数カ月後に迫る中、ロシアからの輸入を確保することで高騰する肥料価格の抑制と安定供給につなげたい考え。スリヤ農業相はソンクラーン(タイ正月)休暇中にロシアを訪問し、現地の供給業者と交渉する予定だとしている。また、先の総選挙で公約として掲げた農家の債務を3年間猶予する政策についても改めて言及し、財務省など関係機関との協議を経て具体策を詰める考えを示した。
タイの農家は現在、国際紛争、貿易ルールの変化、気候変動、経済の不安定化といった複合的な課題に直面していると指摘。同相は緊急対策を統括する「ウォールーム」を設置し、肥料不足の解消、有機肥料の活用促進、肥料や農薬の輸入加速、農産物の流通改善や市場アクセスの拡大などを進める方針を示している。
























