タイ小売大手ザ・モール、ラームカムヘーン店を文化発信型商業施設へ

【タイ】タイ小売大手ザ・モール・グループは、バンコク都内の「ザ・モール・ラームカムヘーン」を再開発し、文化を軸とした商業施設に転換する。新プロジェクト「1981 Soul & Sold」として、商業、文化、地域コミュニティを融合させた「文化型リテール」を打ち出し、年内の開業を目指す。

 再開発は同社の長期的な資産戦略の一環で、買い物に加え、体験、物語性、独自のアイデンティティを重視する消費行動の変化に対応していく。消費者の関心が大量生産品から、独自性、文化的意味、ストーリー性を備えた商品や体験へと移っていると分析している。ビンテージ品、リセール商品、コレクターズアイテム、クリエイティブ系のライフスタイル商品の人気が拡大しており、個性、持続可能性、本物志向を重視する若年層を中心に「文化経済」が広がっているとし、その流れを取り込む。

 施設は、ビンテージファッション、クリエイティブデザイン、ライフスタイル商品、コレクターズアイテムなどを扱う専門店や独立系ブランドを集めた、厳選型の文化発信プラットフォームとして整備。館内は、ファッション・アクセサリー、音楽・メディア、アナログとデジタルのノスタルジー、アート・工芸・デザイン、コレクション、ライフスタイルサービス、飲食といった分野を横断するゾーン構成とし、起業家や収集家、趣味性の高いコミュニティの交流を促す。

 同プロジェクトは、専門性を持つ外部パートナーと連携する協業モデルを採用し、コンセプト開発やテナント構成を共同で進める。一方、施設の所有権は引き続き同社が保持し、建物インフラ、運営システム、サービス水準、1階の飲食エリアの管理など、運営全般を統括する。

 ザ・モール・ラームカムヘーンは、同社初のショッピングセンターとして1983年に開業。地域のランドマークとして親しまれてきた。

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