【タイ】東京建物はタイの現地法人を通じ、バンコクでのホテル開発事業「voco Bangkok Siam」に参画する。東京建物にとって、タイでのホテル開発は初めて。タイの不動産大手SCアセットの子会社「SCXコーポレーション」との共同事業として進められる。
同社によると、タイは観光産業が経済成長を支える主要分野の一つで、首都バンコクは文化、商業、食を背景に、国際的な観光都市としての高い評価を受けている。近年は観光客のニーズが多様化し、宿泊施設にも質の高いサービスが求められる。タイ政府も高付加価値の観光客誘致を掲げており、空港拡張や交通インフラ整備の進展を背景に、観光市場の拡大が見込まれている。
東京建物は今回、日本国内で培ったホテル開発の経験と、SCX社が持つタイ市場での知見を生かして事業を進める。今後もタイ市場での事業機会の拡大を視野に入れる。
計画地は、バンコク中心部のサイアム界隈で、大型商業施設が集まるエリアに位置。高架鉄道BTSシーロム線のナショナルスタジアム駅に近く、スクムビット線とシーロム線が交差するサイアム駅も徒歩圏内。観光客やビジネス客にとって利便性の高い立地となっている。周辺にはサイアムパラゴンやMBKセンターなどの商業施設が集積し、エアポートレイルリンクのパヤータイ駅へのアクセスも良好。
ホテルはIHGタイランドが運営し、IHGのプレミアムブランド「voco」として2029年の開業を予定している。客室数は350室で、地域の特色を取り入れたデザインを採用。館内にはレストラン、バー、プール、会議室、ジムなどを備え、主に海外からの観光客の利用を見込んでいる。
物件名:voco Bangkok Siam(ボコ バンコク サイアム)
所在地:バンコク都パトゥムワン区
交通:BTSシーロム線「ナショナルスタジアム駅」徒歩3分、BTSスクムビット線・シーロム線「サイアム駅」徒歩7分、BTSスクムビット線「ラーチャテーウィー駅」徒歩8分
敷地面積:約3088平米
延床面積:約3万1178平米
構造・規模:鉄筋コンクリート造・地上29階建
用途:ホテル(350室)
付帯施設:オールデイダイニング、バー、プール&プールバー、ミーティングルーム、ジムなど
着工:2026年9月ごろ
開業:2029年夏ごろ





















