【タイ】タイ政府は、カンボジア国境沿い7県の地域経済を活性化するため、新たな観光振興キャンペーン「Check-in Fin Wow: East X Northeast」を立ち上げる。11月15日に始まり、旅行会社を通じて交通費や宿泊費の補助を行う。波及効果9000万バーツ(4億3000万円相当)超を見込む。
アイヤリン・パンリット政府副報道官は10月31日、今回の措置は国境紛争による経済停滞を受けたもので、アヌティン・チャーンウィーラクーン首相が観光を地域経済の牽引役と位置づけ、官民連携による団体旅行商品の造成を指示したと説明。対象となるのは、東北部ウボン・ラーチャターニー、シーサケート、スリン、ブリーラム、東部サケーオ、チャンタブリー、トラートの7県で、相互に連携した周遊型の旅行商品を推進する。
タイ政府観光庁(TAT)は登録済みの旅行代理店に対し、対象地域の県をまたぐ1泊以上の旅行商品に補助金を交付する。国内外の旅行者からの信頼回復を図るとともに、地域社会への収益分配を目的としている。
旅行商品や宿泊、飲食、土産物、地域サービスへの支出は、旅行代理店、ホテル、飲食店、地元商店に利益をもたらし、観光・サービス業での新規雇用創出につながると期待されている。





















