【タイ】タイ工業連盟(FTI)自動車部会が1月28日に発表したところによると、2024年通年の自動車生産台数は、前年比19.9%減の146万8997台だった。FTIは2024年11月、通年の生産台数の目標値をそれまでの170万台から150万台に下方修正していたが、結果はそれを下回った。また、2023年が前年比2.2%減の184万1663台だったことから、2年連続で前年割れとなった。12月単月は前年同月比17.4%減の10万4878台。
2024通年の生産台数のうち、輸出向けは前年比9%減の101万9213台だった。FTIは今年の生産台数を、輸出向け100万台、国内販売向け50万台の計150万台と見通しており、横ばいにとどまるとしている。
2024年通年の自動車(新車)販売台数は前年比26.2%減の57万2675台で、2009年実績の54万8871台に次ぐ少なさだった。12月単月は前年同月比21%減の5万4016台。一部では、今年は(これまで厳格だった)ローン審査が通常レベルに戻って国民が購入しやすくなると楽観視されているが、FTIの見通しが示すように横ばいにとどまるという見方がもっぱらだ。