在タイ日本国大使館 海外安全対策情報(令和6年度第3四半期[10~12月])

【タイ】在タイ日本国大使館が1月29日、海外安全対策情報(令和6年度第3四半期[10~12月])を発表した。※タイトル画像はnewsclip撮影によるイメージ写真

海外安全対策情報(令和6年度第3四半期[10~12月])

 令和6年度第3四半期のタイの治安及び一般犯罪等に関する情勢傾向についてお知らせします。安全対策等を考える際の参考にしてください。また、当館ホームページの海外安全情報も随時掲載・更新していますので、併せて御確認ください。

【在タイ日本国大使館ホームページ】
https://www.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

1 社会・治安情勢等「タイ深南部テロ情勢」

 今期、タイ深南部(ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県)では、イスラム武装勢力が関係すると思われる銃器及び爆発物を使用したテロが、月平均約17件発生しました。

 ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県の一部(ジャナ、テーパー、サバヨーイ各郡)については、外務省より危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」が発出されています。これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。また、上記以外のソンクラー県の各郡については、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」の危険情報が発出されていることにご留意ください。

2 犯罪傾向等

(1)犯罪傾向

 令和6年度第3四半期中の邦人犯罪被害として、54件の届出がありました。前四半期と比較して10件の減少となっております。被害の内訳で一番多いのはスリで、二番目は詐欺盗(見せ金詐欺等)となっております。

(2)邦人事件簿

 令和6年度第3四半期中、入管法違反や恐喝などの罪により、邦人8名がタイ警察に逮捕され、2名の邦人が退去強制となりました。

(3)その他注意事項

【国境地域における治安に関する注意喚起】

● 近年、SNS等で高額な報酬等の好条件を提示された外国人が、タイに渡航した後、タイと国境を接するミャンマー側のシャン州タチレク市やカレン州ミャワディ市において、違法に労働を強要されるという被害に遭う事案が発生しています。

● 2021年2月に発生したクーデター以降、ミャンマー側のこれら国境周辺地域は、少数民族武装組織が実質的に支配していたり、治安の悪化等によりミャンマー現「政権」の統治が及ばない地域となっています。また周辺では戦闘が激化しているため、犯罪行為の他にも危険に巻き込まれる可能性があります。そのため、これらの地域で犯罪に遭われた場合、治安当局による救出や解決は容易ではなく、日本国大使館による迅速かつ十分な支援ができない可能性があります。

● つきましては、SNS等を通じて高額報酬を謳う求人情報を得た場合は、上記状況を理解いただき、騙されることのないよう十分注意してください。

○特殊詐欺事件に関する注意喚起(加害者にならないために)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2023C035.html

【テロ情勢】

 昨年11月30日、東南アジア、特にタイにおいてイスラエル人に対するテロの脅威が高まっているとして、イスラエル政府が東南アジアに滞在するイスラエル人に向けて公式に警告を発出しました。タイ国内では今後も旧正月やソンクラン祭りなどが控えており、各地で大規模イベントの開催が見込まれます。在留邦人及び渡航者の皆様におかれては、事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新情報の入手に努め、以下の対応に努めてください。

● 特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、不特定多数の人が集まるため、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。

● 地元メディアの報道のほか、「たびレジ」、海外安全ホームページ等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

○イスラエル政府(国家安全保障会議)公式HP
https://www.gov.il/en/pages/warning4

【話しかけによる抜き取り被害の増加】

● いわゆる「お金見せて詐欺」被害相談の急増について

 バンコク都内では、以前から、ドバイから来たと称する男性(又は男女)から「お札を見せてほしい」などと声を掛けられ、やり取りをしている間に現金やクレジットカードを抜き取られる、いわゆる「お金見せて詐欺」被害の相談が後を絶たないところ、引き続き被害相談が多数寄せられております。

● クレジットカード抜き取り被害について

 バンコク中心において外国人女性から、「その帽子どこで購入されましたか」などと話しかけられてそのまま飲食店に誘われ、「バッグをデザインしてプレゼントしたい」と言われ、サイズ確認などの名目でバッグを手に取られるなどやり取りをしている間にクレジットカードを抜き取られる被害が複数寄せられております。
皆様におかれましては、見知らぬ相手から上記の様に話しかけられた際は、相手にすることなく、その場を速やかに立ち去る様に心掛けてください。

【旅券の紛失・盗難に関する注意喚起】

 旅券の紛失・盗難に関する相談が多数寄せられております。今期中の相談件数は80件(うち盗難は20件)で、引き続き高水準で推移しております。
旅券は貴重品と同様に保管管理に努め、また第三者に取り出されやすいリュックの外ポケットなどに無造作に入れることなく、紛失や盗難防止に努めてください。電車内や繁華街、イベント会場など、人が多く集まる場所においては、バッグを体の前に持つように心がけてください。

○当館ホームページ「タイで旅券を紛失(盗難被害)した場合の手続き」
https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_lost.html

3 テロ・爆弾事件発生状況

 令和6年度第3四半期中、邦人被害にかかる事件は報告されませんでした。

4 誘拐・脅迫事件発生状況

 令和6年度第3四半期中、邦人被害にかかる脅迫事件が1件報告されました。

5 日本企業の安全に関する諸問題

 令和6年度第3四半期中、日本企業の安全に関する諸問題は報告されませんでした。

【海外安全 虎の巻2024~海外旅行のトラブル回避マニュアル】
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf

【ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル】
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_009327.html

【安全の手引き】(当館HP)
https://www.th.emb-japan.go.jp/files/000207735.pdf

(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8500、696-3000
所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)

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