【タイ】最低賃金三者委員会は12月23日、提議されていた1日当たりの最低賃金400バーツ(1800円相当)の全国統一を認めず、東部のチャチュンサオ県、チョンブリー県、ラヨーン県、南部のプーケット県の4県と、スラーターニー県サムイ島郡の1郡のみを同400バーツとした。バンコクおよび首都圏4県は同372バーツ。明日24日の閣議で承認されれば、来年1月1日に引き上げとなる。
最低賃金の引き上げは、第1与党プアタイ党が掲げた下院選での選挙公約の一つ。当初はタイ独自の年度が始まる10月1日に引き上げる予定だったが、実現しなかった。11月にピパット・ラチャキットプラカン労相が「国民への新年のプレゼント」として全国統一400バーツを「約束」したものの、「経済状況を理解しないただの人気取り」といった反対意見が相次いでいた。今日23日の委員会も5時間にも及んだという。
来年1月1日からの最低賃金は、県によって異なる7~55バーツが現在の金額に上乗せされる。
400バーツ:東部経済回廊(EEC)の東部チャチュンサオ県、チョンブリー県、ラヨーン県、タイ有数の観光地の南部プーケット県とスラーターニー県サムイ島郡
380バーツ:北部チェンマイ県チェンマイ市、南部ソンクラー県ハジャイ郡
372バーツ:バンコク都、中部パトゥムターニー県、ノンタブリー県、サムット・プラカーン県、サムット・サーコーン県、ナコーン・パトム県
359バーツ:東北部ナコーン・ラーチャシーマー県
358バーツ:中部サムット・ソンクラーム県
357バーツ:中部アユッタヤー(アユタヤ)県、サラブリー県、東部プラチンブリー県、北部チェンマイ県(チェンマイ市以外)東北部コーンケーン県
356バーツ:中部ロッブリー県
355バーツ:中部ナコーン・ナーヨック県、スパンブリー県、東北部ノーンカーイ県
354バーツ:東部トラート県、南部クラビー県
352バーツ:西部カーンチャナーブリー県、東部チャンタブリー県、サケーオ県、北部チェンラーイ県、ターク県、ピッサヌローク県、東北部ブリーラム県、ナコーン・パノム県、サコーン・ナコーン県、ムクダーハーン県、ウボン・ラーチャターニー県、南部プラチュアップ・キーリーカン県、スラーターニー県(サムイ島郡以外)ソンクラー県(ハジャイ郡以外)、パンガー県
351バーツ:中部ペッチャブリー県、東北部スリン県、南部チュムポーン県
350バーツ:中部ナコーン・サワン県、北部ラムプーン県、東北部ヤソートーン県
349バーツ:北部ペッチャブーン県、東北部ローイエット県、カーラシン県、ブンカーン県、南部ナコーン・シータマナラート県
348バーツ:中部チャイナート県、シンブリー県、アーントーン県、東北部チャイナート県、南部パッタルン県
347バーツ:西部ラーチャブリー県、北部ウタイターニー県、ピジット県、スコータイ県、カムペーンペット県、ウッタラディット県、ラムパーン県、メーホーンソーン県、東北部ノーンブララムプー県、ウドーンターニー県、マハーサラーカム県、ルーイ県、シーサケート県、アムナート・チャルーン県、南部ラノーン県、サトゥーン県
345バーツ:北部ナーン県、パヤオ県、プレー県、南部トラン県
337バーツ:南部パッターニー県、ヤラー県、ナラーティワート県