【再録・タイ人あるある恐怖体験】⑰ 霊感の強いよっちゃん ~日タイハーフよっちゃんシリーズ④~

♀ 22歳 友人のあかちゃん

 2泊3日で海を旅行したときの話。メンバーは私、友達のA(♀)、Aの友達B(♀)の3人。Bとは初対面だ。

 初日、Bに初めて会ったときギョッしてしまった。Bの右肩には、血のついた白い手が3、4本からまっていた。幼稚園児くらいの子供の大きさだ。

 これだけでも十分に恐ろしいのに、Bの脚には胎児のような赤黒い肉の塊が捕まっていた。大きさは出産間近くらい。赤ちゃんが母乳を吸っているときのように口を動かしている。さすがの私も、
(これはきつい)
と思った。これから3日間、赤ちゃんが体中に憑(つ)いている友人と過ごすのかと思うとゾッとした。

 その日の夕方、3人でお酒を飲んでいると、Bの体になぜ赤ちゃんたちの霊が取り憑ついているのかが分かった。本人が酔った勢いで、自分は過去に4回も中絶したということを、武勇伝のように語り出した。何回目の中絶はこうだった、ああだった、などと細かな説明を添えている。それはとても残酷なものだった。

 彼女の話し方から反省や罪の意識を一切感じられなかった私は、Bに対してとてつもない嫌悪感を抱いた。Aもドン引きしていたと思う。

 その夜は、3人同じベッドで寝た。私が真ん中で両わきにAとB。夜中、私は誰かが歩く音で目を覚ました。音がする脚の方を見ると、1歳児ぐらいの赤ちゃんが、ペチペチと足音をたてながらBに向かって歩いていた。

 その赤ちゃんは、肌の色が薄く赤い血が付いていた。頭も異常に大きい。赤ちゃんはBのところまで歩いていき、顔をのぞき込んで泣きはじめた。さらに、Bの首から小さい手が伸びてきて、顔や首をペタペタ触っていた。それは一晩中続いていたが、朝になるとみんな「ひゅーっ」と消えていった。

 赤ちゃんは2日目の夜にも現れた。なので私は2晩、一睡もできなかった。

再録:過去に掲載して人気が高かったコラムを再アップしています。

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