南部最大の面積を誇る県。有史以前より人が住み、タイ湾の交易路の要所として栄え、スマトラ島で興ったシュリヴィジャヤ王国の重要拠点(現在のチャイヤー郡)になったと伝えられる。タイでは「南部の人間はがさつで短気」と評されることがあり、特にスラーターニー(スラタニ)県出身者に対してそのイメージが強いようだ。
スラーターニーといえば、ココナツ、木に登ってココナツを取るサル、天然ゴムなどが思い浮かぶが、何よりも有名なのはやはりサムイ島。プーケット島、チャーン島(東部トラート県)に次ぐタイで3番目に大きい島で、面積247平方キロメートルとマレーシアのペナン島よりやや小さい程度。
サムイ島ばかりクローズアップされるが、最近はタイ本土側の観光名所も注目を集めている。カオソック国立公園などは外国人旅行者を乗せたバンで渋滞が起きるほど。同公園は、山間に海のように広がるラッチャプラパー・ダムが風光明媚だ。
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人口: 41万8,800人(2021年、内務省地方自治振興局)
面積:1万2,982平方キロメートル(エネルギー省)
距離:バンコクから644キロ(タイ道路協会)
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