タイとつながる外国人 張哲語(ちょうてつご)氏 Mr. Zhang Zheyu(Jay)

 中国・吉林省出身。年少期から日本で暮らしており、日本語を普通に話す。大学はオーストラリアに進学、卒業まで1学期を残すのみとなった。タイはインターンシップとして来訪、ボランティア活動に関わっている。

 張さんがインターンシップを兼ねて参加しているボランティア団体は、米国人とオランダ人が立ち上げた「The Bangkok Community Help Foundation」で、メンバーは欧米人が多い。BCHFはホームレスや高齢者への支援、物資配布や住宅補修といったコミュニティ改善、奨学金制度や学習支援などさまざまな活動を展開しており、中でもサステナブルな支援として地道に続けているのが、生活困窮者や低所得者向けの弁当の配布だ。新型コロナが猛威をふるった時期には1日4000食を作っていたが、最近はそのつど調整されるものの、500食に落ち着いている。

 弁当は火曜から日曜まで週6日配っており、張さんも積極的に同行している。弁当作りは朝10時にスクムビット通りの団体事務所で始まり、12時までには終える。バンが到着したら弁当を積み込んで出発、王宮前広場近くの配布場所に向かう。

 配布場所にはBCHF専用のテントが常設されていて、人々は時間を見計らって行列を作ってテント前で待っていた。ほとんどがタイ人で、高齢者の姿を多く見かけた。張さんらメンバーは何百食という弁当を10~15分で配り終えていた。

 その後、スクムビット通りまで一気に戻ってオンヌット界隈の高架下に向かった。タイ人ほか、建設現場で働くタイ周辺諸国の外国人が集まってきた。仕事中のためか、大勢の人が一度に集中することはなく、1人が数食、ときには10食という単位で弁当を受け取りに来る。

 ここでは古着も配られた。同配布場所を管理するタイ側団体のスタッフは、「建設現場の労働者は外国人ばかりで、服を1着しか持たずに毎日それを着続けていることが多い。現場で安心して着られる長袖シャツやしっかりとした靴があるとうれしい」と話していた。

 張さんはそろそろ離タイして、オーストラリアで最後の学期に望む。就職先は日本を考えていたが、このごろはタイに携わる仕事にも興味を持ち始めているという。

団体事務所で作られる弁当。

王宮前広場近くで配布。メンバーは米国、英国、スロバキア、カザフスタンなどからと多国籍。

バンに乗ってバンコク都内を数時間かけて回る。

古着を選んで礼を述べにきた人。

 

The Bangkok Community Help Foundation
(タイ内務省登録番号:KT 3169)
公式ウェブサイト:
https://bangkokcommunityhelp.org/
Facebook:
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X (Twitter):
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Instagram:
https://www.instagram.com/bangkokcommunityhelp

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