〈企業インタビュー〉タイで産業向けAI翻訳システム開発、翻訳大手のITP ASIA

※ 現ITP ASIA、記事掲載当時は石田大成社タイランド

 株式会社ITP(旧名:石田大成社)タイ現法でIT、翻訳、マーケティングなどを扱う石田大成社タイランド(代表取締役社長:小山義一)が、自動車をはじめとする各種産界向けAI(人工知能)翻訳サービスを開発、順次提供している。

 すでに20社以上の企業と契約、初年度の今年は売上目標を2,000万バーツとする。

 ITPは祖業である印刷をはじめデザイン、編集、デジタル、翻訳、販売促進に至る各種情報サービスを提供、105年の歴史を持つ。石田大成社タイランドは1999年に設立、翻訳ワード数が昨年末までの累計で1億6000万ワードに到達するなど、タイ有数の大手翻訳会社といわれる。2015年から機械翻訳、2018年からタイ人によるAI翻訳といった研究開発を手掛け、2020年後半に一部顧客へのサービスに乗り出した。需要が顕著な自動車業界の技術情報以外、多くの分野で対応している。

タイ人によるAI翻訳サービスの開発について、発起人であると共に開発チームを率いるプロジェクト責任者のターンティップ・マピブールタンヤチャット・ゼネラルマネジャーは、「タイ国内においても、タイ語のAI翻訳システムの開発・機械学習・運用を手掛ける会社は少ない。特に自動車業界向けともなれば世界初に近い試み」とし、「日米欧など海外からのシステムと比較して、タイ人による開発だからこそタイ語や近隣諸国の言語の問題点に柔軟に対応できる利点がある。メイドインタイランドにこだわり、タイから世界に挑戦できるAI運用技術を構築していきたい」と述べている。

 同社は、本来なら競合他社に当たる翻訳会社への提供も積極的に進めており、契約済みと最終交渉段階を含めて10社以上の現地翻訳会社との契約を予定している。「AI時代に入り競合する相手が変わりつつある。これからは翻訳業界が団結して存在感を高めていく時代になる」(ターンティップ氏)。

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