タイ警察副長官宅を家宅捜索、賭博サイト捜査の一環か

【タイ】タイの公共放送タイPBSなどによると、タイ警察サイバー犯罪取締局は25日、スラチェート・タイ警察副長官(警察大将)のバンコク都内の自宅と、スラチェート氏の部下の警官宅など約30カ所を一斉に捜索した。副長官宅で違法なものは見つからず、副長官自身は逮捕されていない。スラチェート氏は家宅捜索当時、自宅にいた。

 サイバー犯罪取締局によると、大規模な賭博サイト摘発の一環で、警察少将1人、警察大佐1人を含むスラチェート氏の部下の警官8人に逮捕状が出た。副長官は今回の捜査について、警察内部の権力闘争という見方を示した。ダムロンサック・タイ警察長官は今月末で定年退官し、政府は27日の会議で後任を決めるとみられている。スラチェート氏は4人いる副長官の1人で、警察長官の後任候補の1人だった。

 セーター首相はスラチェート副長官宅の家宅捜索について、警察外部の専門家による調査委員会を立ち上げ調査する方針を示した。

 スラチェート氏は40代でタイ警察少将になるなど警察内で異例な高速出世を続け、2018年に警察入国管理局長に就任した。しかし、2019年、当時のプラユット首相(元タイ陸軍司令官)の命令で突如解任されて警察勤務から外され、2020年にはバンコク都内の路上に駐車していた自家用車に銃弾7発が撃ち込まれた。けが人はなかった。事件後、当時の警察副長官2人が電撃解任され、当時の警察長官とスラチェート氏との抗争がうわさされた。スラチェート氏は2020年にプラユット首相を不公正な異動人事を行ったとして中央行政裁判所に提訴したが、受理されなかった。2021年に警察勤務に復帰し、2022年に副長官に就任した。

 花形警官として多くの重大事件を手がけ、国民の間の知名度は高い。最近では、今月6日、中部ナコンパトム市の地元有力者宅で行われた警官28人が参加した宴会の最中に、国道警察所属の警察少佐と警察中佐が拳銃で撃たれ、少佐が死亡、中佐が負傷した事件の捜査を担当した。犯行現場にいた警官は容疑者2人を逮捕せず、一部は逃走を助けたとみられる。犯行を指示したとされる地元有力者の男は7日に警察に出頭して逮捕され、実行犯とされる容疑者は8日に警官に射殺された。11日には、射殺された警官の上司が拳銃自殺した。スラチェート副長官は先週、この事件の捜査から外された。

スラチェート・タイ警察副長官(写真提供、タイ警察)

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