【タイ】タイの公共放送タイPBSは23日、タイ空軍が購入を希望していた米防衛大手ロッキード・マーティン製のステルス戦闘機F35について、米国政府が売却を拒否する見通しだと報じた。
駐タイ米国大使がタイ空軍司令官に面会した際に、設備などの準備が不十分だとして、現状では売却が困難と伝えたという。
タイ軍部は2014~2019年のプラユット軍事政権下で国防予算が膨張する中、中国製兵器への傾斜を強め、中国製の潜水艦やドック型輸送揚陸艦、戦車などの購入契約を次々に結んだ。揚陸艦は発注した4隻すべてが今年4月までに引き渡された。潜水艦は搭載予定だったドイツ製ディーゼルエンジンの対中輸出をドイツ政府が拒否したことで導入が暗礁に乗り上げている。