タイ首相夫妻の資産43億円、就任前の年収10億円
- 2024/1/7
- タイ政治
【タイ】セーター・タウィーシン首相兼財務相が就任後の2023年9月5日にタイ汚職取締委員会に提出した資産報告書によると、首相夫妻の資産総額は10億2000万バーツ(約43億円)だった。
所有する資産は銀行預金や不動産などのほか、英高級車の「アストンマーティンDB5」、(約5000万バーツ)、「パテックフィリップ」などの高級腕時計69個(約2億バーツ相当)、「エルメス・バーキン」などの高級かばん48個(約3700万バーツ相当)など。首相個人の就任前の年の収入は2億5364万バーツ(10.6億円)だった。
セーター首相は1962年、バンコク生まれ。父親はタイ陸軍士官、母親は金融、不動産、小売りなどの事業を手がける華人系財閥ジュートラクン(朱)家出身。ジュートラクン家、大手商業銀行カシコン銀行創業家の華人金融財閥ラムサム(伍)家などと縁戚関係にある。米クレアモント大学院大学で経営学修士号(MBA)を取得。1986年から米消費財大手プロクター&ギャンブル(P&G)のタイ法人に勤務した。1988年、ジュートラクン家、ラムサム家などが出資する不動産デベロッパー、センシリに参加し、後に最高経営責任者(CEO)を務めた。センシリは1996年、タイ証券取引所(SET)に上場。2022年度業績は売上高349.7億バーツ、最終利益43億バーツ。