チャチャート・バンコク都知事、就任半年で高い人気維持

【タイ】タイ国立開発行政研究院(NIDA)が11月25~30日にバンコク都民の有権者を対象に実施した世論調査(回答者1500人)で、就任半年を迎えたチャチャート・バンコク都知事への評価は「大変満足」38.9%、「やや満足」42.6%と肯定的な評価が8割に上った。

スポーツや音楽の振興、都民、都庁職員と気軽に交流する庶民的なスタイル、そして性的マイノリティであるLGBTQへの差別に反対するなどリベラルな政治姿勢と同時にタイ王室への敬意も忘れないバランス感覚で、幅広い層から支持を集めている。

《チャチャート・シティパン》1966年、バンコク生まれ。父親は元バンコク首都警察長官、祖父は元閣僚、伯父は元枢密顧問官。タイ国立チュラロンコン大学工学部卒業後、米マサチューセッツ工科大学で工学修士号、米イリノイ大学アーバナシャンペーン校で工学博士号を取得した。チュラロンコン大学工学部で教鞭をとるかたわら、複数の国営企業の取締役を兼任。2012~2014年にタクシン元首相派インラク政権(2011~2014年)で運輸相、2015~2018年にタイ証券取引所(SET)上場の不動産デベロッパー、クオリティーハウスの最高経営責任者(CEO)を務めた。結婚し、子どもが1人いる。10キロ以上のランニングが日課。高学歴のエリートである一方、高架鉄道BTSなど公共交通機関を日常的に利用するなど、庶民的、現代的なイメージがある。2022年5月22日のバンコク都知事選で過去最多の138万6215票を獲得して当選し、6月1日、第17代のバンコク都知事に就任した。

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