【タイ】タイ運輸省が、大気汚染の原因となる微小粒子状物質(PM2.5)の削減に向けた取り組みを開始した。バンコク都で導入が進む「低排出ゾーン(LEZ)」を支えるため、バスやトラックの「グリーンリスト」登録を推進する。
マンリカー・ジラパンワーニット副運輸相は、排ガス対策強化を目的とした新型車両への置き換え方針を明らかにし、ユーロ5規格のエンジンや電気バスの導入を進め、黒煙やPM2.5排出の直接的な削減を狙うと発表した。全国の陸運局にはすでに、バスやトラックの排ガス規制を徹底するよう指示が出されており、バンコク都のLEZ政策を支援する。
グリーンリスト制度では、定期的なオイルやエアフィルターの交換など車両整備を義務付け、安全で持続可能な交通体系の構築と大気改善を目指す。電気自動車(EV)購入での税制優遇、全国規模の路上排ガス検査、バンコク当局との合同監視チーム設置など、継続的なPM2.5削減対策が実施される。
バンコク都は全50区にLEZを設け、深刻な汚染時には6輪以上のバスやトラックの進入を禁止する方針。対象外となるのはEV、天然ガス車、ユーロ5~6規格車、グリーンリスト登録車両に限られる。
●バンコク都庁、乾期に向け大気汚染対策を強化 10項目の厳格措置
写真:バンコク都庁(BMA)




















