タイ南部で身分証の不正取得事件、27人一斉逮捕 ミャンマー人への不正発給か

【タイ】警察は9月17日、南部スラー・ターニー県で住民登録制度を悪用した不正ネットワークの摘発を実施したと発表した。逮捕状が発付された33人のうち27人を逮捕した。

 今回の捜査は、7月4日にスラー・ターニー県ドーンサック郡で実施された1回目の作戦を端緒としている。その後の捜査で新たな手掛かりが見つかり、より重要な関連性が確認された同県カーンチャナディット郡やサムイ島でも、住民登録記録の調査が進められていた。内務省地方自治振興局(DOPA)の住民登録関連不正対策チーム、法務省特捜局(DSI)、資金洗浄取締委員会(AMLO)、政府汚職防止委員会(PACC)などが、捜査に参加した。

 警察は、ブローカーや住民登録担当の職員らが共謀し、本来は取得資格のないミャンマー人に対し、住民登録のない者向けに発行される身分証カード(ゼロ接頭番号のカード)を不正に取得させていたとみている。ミャンマー旅券を保有していたり、外国人労働者として登録されていたりするミャンマー人は本来、身分未登録者向けカードの交付対象とはならない。

 裁判所は33人に対する逮捕状を発付。公務員4人、世帯主および身元証明人10人、外国人労働者19人で、公務執行上の不正、虚偽証明、虚偽申告、公文書への虚偽記載をさせた行為、住民登録法違反などの容疑がかけられている。警察はこのうち27人を17日までに逮捕した。

 警察は、住民登録に関する汚職や名義貸し、不正な身分証取得の斡旋に関する情報を持つ国民に対し、最寄りの警察署または24時間対応の警察ホットライン「1599」への通報を呼び掛けている。

写真:タイ首相府

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