【タイ】首相府が9月15日に国営クルンタイ銀行の投資戦略部門(CIO)の分析として伝えたところによると、世界の株式市場は米国の10年債利回りが5%に迫り、原油価格が1バレル100米ドルを上回る水準で推移したことから下落した。CIOは、短期的には価格調整局面で段階的にリスク資産を積み増しつつ、流動性を一定程度確保し、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に示される金利見通しを見極める戦略を推奨している。
CIOがまとめた9月14〜18日の投資環境分析によると、世界株式は総じて軟調で、S&P500が0.8%、ナスダックが0.7%、ダウ平均が1.6%下落した。原油高と債券利回りの上昇、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利見通し修正が重荷となった。一方、韓国株はメモリーや半導体関連の上昇が支えとなり逆行高となった。投資家は広範なリスク資産よりも、業績見通しが明確な銘柄を選好しているという。
債券・商品市場では、米10年債利回りが19bp上昇して4.97%、タイ10年債利回りも11bp上昇して2.35%となった。原油はブレントが8.7%高の104.6米ドル、WTIが9.4%高の100.1米ドルとなり、ホルムズ海峡の輸送リスクが価格を押し上げた。金は1.8%下落し、1オンス4349米ドルとなった。高い利回りが安全資産需要を弱めたため。
CIOは、中期的には株式を強気に見ており、短期では成長性の高い優良株や半導体関連、北アジア市場など構造的な支援材料がある分野を中心に、投資のタイミングを分散しながら段階的に買い増す戦略を示した。コア資産は分散を維持し、補完的な運用部分ではヘルスケアで変動を抑え、エネルギー関連で高止まりする原油価格に備えるとしている。
債券については、利回り変動リスクを抑えるため短期〜中期の債券を推奨し、金を補完的な分散手段として位置づけた。FOMCの結果が重要で、ドットチャートが年末金利4.00〜4.25%を示せば高リスク資産の比率を段階的に増やせるが、4.25〜4.50%となる場合や債券利回りが急上昇する場合は、評価調整を待つため流動性を維持すべきだとしている。
今週の注目材料は、9月16日のFOMCで示される利上げの性格(予防的措置か、利上げサイクル入りか)、17日の英中銀(BoE)会合で予想される3.75%の据え置き、18日の日本銀行会合で見込まれる1.25%への利上げなど、主要中銀3行の政策判断となるとしている。



























