タイとロシア、鉄道協力を強化へ モスクワで技術・人材交流を協議

【タイ・ロシア】タイとロシアの鉄道分野での協力が前進している。両国の交通当局は8月5日(現地時間)にモスクワで会談し、技術協力、人材育成、共同研究など幅広い分野で連携を深める方針を確認した。

 会談には、ピパット・ラチャキットプラカーン副首相兼運輸相、チャヤタン・プロムソーン運輸省事務次官らが出席し、ロシア鉄道総合研究所(VNIIZHT)のミハイル・メヘドフ副所長と鉄道開発に関する協力を協議した。両者は、タイ・ロシア間の鉄道通信協力に関する覚書(MOU)の具体化を進めることで一致した。

 ピパット副首相は、タイ政府が物流コスト削減と地域連結性向上のため鉄道整備を優先課題としていると説明。今回の協議は、両国の実質的な協力につながると期待を示した。タイの鉄道開発ではロシアの規格を参考にする必要があるとしつつ、単なる技術導入にとどまらず、国内で技術を育成することが重要だと強調した。

 協力は、技術者育成、専門家交流、共同研究から始まり、保守技術の移転、システム試験、サプライチェーン構築などを含む。国内での車両用車輪の製造計画も盛り込まれ、鉄道産業の基盤強化につなげる。

 チャヤタン事務次官によると、短期的な協力としてロシア国内19校の交通系大学との交換プログラムが進められる予定で、モスクワのロシア運輸大学では鉄道工学やデジタルシステムの導入を学ぶことができるという。タイ代表団はこのほか、天候や湿度、洪水記録など外部要因が鉄道運行に与える影響を予測するロシアの分析システムも視察した。

 1918年設立のVNIIZHTは、ロシアの鉄道システムの中核的研究機関で、鉄道インフラや車両技術の開発から、近年はデジタル技術の導入まで幅広く担っている。

写真:พิพัฒน์ รัชกิจประการ Phiphat Ratchakitprakarフェイスブックより

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