海外で死亡するタイ人、年間1100〜1300人 米国が最多

【タイ】タイのメディアが外務省領事局の統計として報じるところによると、海外で死亡するタイ人は年間1100〜1300人に上る。コロナ禍後の海外への自由な移動で、死亡者数は増加傾向にあるという。

 領事局の過去5年間(2020〜2024年)の統計では、死亡者数はおよそ、2020年920人、2021年850人、2022年1180人、2023年1270人、2024年1320人となっている。死亡者が最も多い国は米国で、韓国、日本、イスラエル、カンボジアと続く。これらの国にはタイ人の労働者、長期滞在者、留学生、旅行者などが多い。

 死因は慢性疾患が最も多く、心臓病、高血圧、がん、脳卒中などの非感染性疾患が全体の40〜45%を占める。次いで交通事故や労働災害が18〜22%、自然災害や治安悪化による事件が8〜12%となっている。原因が特定できなかったケースも一定数あるという。

 高所得国で死亡したタイ人は基礎疾患を抱えていた割合が高く、周辺諸国や中所得国では事故や外傷による死亡が比較的多い。また、イスラエルでは2023〜2024年に地域紛争の影響で死亡者が増加し、2020年10月から2025年6月までに47人が死亡したとも報告されている。カンボジアでも死因不明の事例や建物・職場での事故が増えているもよう。

 今回の統計は、在外公館が扱った支援事案および現地当局からの通知がまとめられたもの。海外渡航および滞在を当局に届け出ていないケースもあるため、実際の人数とは多少の差が生じる可能性がある。

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