【タイ】エネルギー省エネルギー事業局は今年第3四半期、「ガソホールE20」の再広報を開始する。輸入石油への過度な依存を減らすため、より踏み込んだ普及策として推進していく方針。
ガソホールE20は、エタノール20%とガソリン80%の混合燃料。2008年1月に商業販売が始まったが、同10%混合のガソホールE10に押されて利用者の支持は伸び悩んでいる。E20はE10より1リットルあたり5バーツ安いものの、エンジン損傷への懸念や整備士の推奨不足が普及を妨げている。「エンジンを傷める」「高温で揮発する」といった偽情報も出回っているという。
タイ国内のガソリン・ガソホール需要は1日平均3200万〜3300万リットルで、このうちE20は600万〜700万リットルにとどまり、残り2600万〜2700万リットルはE10と従来型ガソリンが占める。新キャンペーンの目標はE20需要を1日あたり1000万リットル超に引き上げることで、需要が高まれば原料となる糖蜜やキャッサバの需要も増えるという。豊富な農業資源を活用することで高額なエネルギー輸入を減らし、農業経済を刺激できるとされる。
タイは原油消費の最大92%を輸入に依存し、輸入総額は1兆3300億バーツを超える。エネルギー事業局は「E20を環境に優しい燃料として位置付け、持続可能な経済を築き国民の負担を軽減すべき」と強調。「ブラジルやインドの事例のように、バイオ燃料自立への移行は輸入依存を減らし農業を支える効果がある」としている。


























