メッカ小巡礼でタイ人150人が詐欺被害、政府が救済指示

【タイ】スパマート・イサラパクディ首相府相は、深南部パッターニー、ヤラー、ナラーティワート各県のイスラム教徒およそ150人が、ウムラ(メッカ小巡礼)で詐欺被害に遭ったとの報告を受け、救済を指示した。被害者はタイからの巡礼パッケージを購入し、バンコクのスワンナプーム空港に集合したものの、出発できなかったという。

 ウムラはイスラム教徒がメッカを訪れて行う小巡礼。サウジ当局はウムラの2026~27シーズンについて、5月末以降にビザ発給と入国を再開している。

 被害者らは1人あたり2万5000バーツ(12万円相当)を支払い、パッケージを購入した。「通常価格は4万5000バーツだが、差額は基金から補填される」など、割安感を強調されたという。7月4日にスワンナプーム空港に到着したものの主催者を見つけられず、空港当局に被害を訴えた。

 警察はすでに主催者を取り押さえ、取り調べを続けている。旅行業の許可など取得していなかったもよう。損害総額は370万バーツに上る。

 スパマート首相府相は、「巡礼は信仰に基づく大切な行い。長年貯蓄して準備してきた方々が被害に遭ったことを深く憂慮している」と述べ、事実確認・調停・返金支援を迅速に進めるとした。消費者保護局(OCPB)が情報収集と証拠書類の確認を始めている。

 商品やサービス購入など被害を受けた場合は、OCPBのホットライン「1166」、アプリや公式サイトの「OCPB Connect」などに通報するよう求めている。

スパマート首相府相 写真:タイ首相府

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