バンコク都庁が都市戦略を再構築へ 既存計画を継続しつつ新施策を追加

【タイ】チャチャート・シッティパン・バンコク都知事は4月23日、バンコク都の長期戦略を再構築し、既存事業の継続と新規施策の追加を組み合わせた都市運営を進める方針を示した。急速に変化する世界情勢に対応し、都民の生活の質を向上させることを最優先に据える考えだ。

 都市戦略に関する会議が同日開かれ、バンコク都庁(BMA)幹部や関係部局、国家経済社会開発評議会(NESDC)、タマサート大学、ナワミン・トラーティラート大学の研究者らが出席した。チャチャート都知事は、「都市戦略の核心は実行計画(アクションプラン)であってスローガンではなく、成果につながる運営が必要だ」と述べた。

今後の戦略の重要な概念として「生産性」を挙げ、限られた資源を最大限に活用し、より大きな成果を生み出す都市運営が必要だと説明した。変化は「段階的ではなく、飛躍的であるべき」と述べ、200件以上ある既存事業の継続と、新規施策の拡充を同時に進める必要性を強調した。すべての事業について厳格な評価・監視体制を整え、質と持続性を確保する方針。

 会議では、都庁による20年計画(第3期・2023〜2027年)の進捗が報告され、交通、安全、経済の重点分野で事業を加速させるため、年次実施計画の主要プロジェクトの追加が承認された。また、2027〜2031年を対象とする第4期計画の方向性案も議論され、データと技術を活用した「スマート・ガバナンス」の実現と、地域レベルのインフラ整備による生活環境の底上げを目指す方針が示された。

 チャチャート都知事は、「透明性の確保と腐敗防止の重要性」を改めて強調し、学術機関による「セカンドオピニオン」を取り入れた政策検証を進めると述べた。「すべての施策は都民を中心に据え、生活が本当に良くなったかどうかで評価されるべき。都民こそが都市の主人であり、バンコク都が正しい方向に進んでいるかを判断する存在だ」とした。

チャチャート都知事 写真:バンコク都庁(BMA)

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