【タイ】バンコクの高架鉄道(BTS)を運営する大量輸送システム社(BTSC)のキーリー・カーンジャナパート会長は、原油価格の継続的な上昇が都民の家計をひっ迫させ、経済全体のコスト増につながっているとし、「都市鉄道の運賃を1回40バーツ程度に抑える必要がある」と訴えた。タイ字紙のインタビューで語り、複数のメディアが転載している。
政府が補助金によるエネルギー価格抑制という政策を続けているが、キーリー会長は「こうした措置は財政負担が大きく、長期的な解決策にはなり得ない」と語っている。都市鉄道の運賃を1回40バーツ、月額換算で平均1000バーツ程度に設定すれば、多くの都民が負担可能な水準になり、移動手段が自家用車から公共交通機関に移行することで、路上の車両台数の削減にもつながると期待されるとしている。
キーリー会長は、「バンコク都民が今後、鉄道やバスなど公共交通をより利用する方向に行動を変える時期に来ている」と指摘。「公共交通側のサービスの継続的な向上が利用促進の要因になる」とし、将来の需要に対応するべく交通インフラの整備の重要性を強調した。運賃を適切で利用しやすい水準に設定できれば、エネルギー消費の削減につながり、「長期的には原油高の影響を和らげる効果が見込まれる」としている。
定額運賃の導入は、ペートーンターン前政権が20バーツ均一として実施を試みたものの、法整備が間に合わないまま政権交代となり、アヌティン政権では「財政負担が大きすぎる」や「現状運賃でも運営維持が困難」といった声が聞かれ、引き継がれることがなかった。
●都市鉄道BTS運賃値上げへ バンコク都知事「現行運賃は維持困難」
●アヌティン首相が「即効策」打ち出す 「1人半分」実施、「都市鉄道20バーツ上限」は代替案も?
























