バイク事故で救急搬送されず警察署へ、容体急変で女性死亡 バンコク首都警察が健康確認徹底を指示

【タイ】バンコク首都警察は3月10日、管内の全88警察署長を招集し、事故や事件で警察署が引き取る被疑者や事件関係者について、健康状態の確認を徹底するよう指示した。バイク事故で負傷した女性(21)が、病院に搬送されないまま警察署に引き渡されて署内で死亡した事案を受けた措置で、同様の事態の再発防止を図る。

 警察署で死亡した女性は2月20日未明、バイクを運転中に単独で転倒した。救助で駆け付けたレスキュー隊は、女性は意識があり会話も可能で、外見上は重傷に見えなかったことから、緊急搬送は不要と判断。一方、飲酒運転の疑いがあるとし、事故処理や呼気検査のために警察署に引き渡した。

 しかし女性は署内で容体が急変し、けいれんを起こして死亡した。後の検視と解剖により、肋骨の複数骨折、肺や肝臓の損傷、大量の内出血といった重篤な内部損傷が判明。遺族が支援団体やメディアに訴え、3月8日に事案が表面化した。

 サヤーム・ブンソム首都警察司令官は10日の会議で、各署長および当直警官に対し、署が引き取る前にけがの程度や体調を十分に確認するよう指示。捜査官は本人や家族から、持病の有無を含めた健康状態を聞き取り、生命に危険が及ぶおそれがある場合は、拘束や事情聴取に先立ち医師の診察を優先するよう求めた。

写真:POLICE News Varieties

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