【タイ】バンコク都内カーオサーン(カオサン)通り裏手のジ・エンバー・ホテルで12月29日夜9時半頃に火災が発生、3人が死亡した。現場となったターニー通りは幅が狭い上に路駐の車が多く、火災を知って集まってきた地元住民や旅行者でごった返したこともあり、緊急車両が迅速に侵入できなかった。
ホテルは6階建てで客室は全48室。1室のみ空室、7室がチェックイン前だった。警察や消防の現場検証によると火元は5階、原因は不明。火災は爆発音と共に発生し、煙が瞬く間に広まったという。当時、宿泊客と従業員39人が建物内におり、消防とレスキュー隊がほとんど全員を救助。うち7人は屋上に避難していたため、はしご車を利用した。
死者は、5階の部屋で倒れていた女性1人、病院に搬送されたけが人のうち2人の計3人。ほか、1人が煙による窒息で治療中。宿泊者のほとんどが外国人旅行者だった。
現場に駆けつけたチャチャート・シッティパン・バンコク都知事は、周辺への延焼を防げたとして、消防およびレスキュー隊を評価した。また、現場検証と安全性の確保のために、ホテルの一時閉鎖を指示した。
写真:Fire & Rescue Thailand
写真:タイ警察